介護の仕事をする際、これまでは必要なスキルとして、介助に関する知識やスキル、コミュニケーション能力、観察力といったものが挙げられることが多くありました。
しかし、これからの介護業界において、これらの代表的な介護の仕事に必要なスキルだけでは不十分だと言えます。
現在の介護業界では大きな潮流として、介護DXという取り組みが積極的に推進されています。
介護DXとは、介護業界にもDX（デジタルトランスフォーメーション）を導入しようという取り組みで、デジタル技術を活用して、介護業務の効率化や介護サービスの向上を図るものです。
そのためある程度デジタル技術の扱いに長けていることが望ましくなってきます。
とはいえ、多くの人がスマートフォンを難なく使いこなせるように、介護業界で導入されるデジタル機器に関しても、そこまで専門的な知識がなくとも使いこなすことはできます。
少なくとも苦手意識がないように臨めれば十分です。
しかしながら、今後はますます介護のあらゆる業務においてデジタル技術が活用されることになりますので、デジタル技術を活かした業務提案ができると重宝される人材になることは間違いないでしょう。
ここまで介護DXという取り組みに必須であるデジタル技術を扱うスキルの重要性を説いてきましたが、冒頭で述べたこれまで必要とされてきたスキルも大変重要なスキルではあります。
介護の仕事をする上で、様々な利用者へのサポートは、いくらデジタル技術を導入しようとも今後の介護の仕事でも必須の業務です。
こういった基本スキルはしっかり押さえつつ、デジタル技術に関するスキルを磨くのが望ましいでしょう。